解答:a
a:○
浮腫や歯肉増殖は少量投与から開始することで回避できる場合がある。アムロジピンの便秘の副作用は添付文書によると1%程度だが、処方回数が多いため注意する。
b:アムロジピンと同じL型チャネルに作用する浮腫の少ないベニジピン(コニール)に変更したり、主に心臓に作用するCa拮抗薬であるジルチアゼム(ヘルベッサー)やベラパミル(ワソラン)への変更の選択肢がある。
c:輸出細動脈拡張作用を持つT型とN型に関わるシルニジピン(アテレック)、ベニジピン(コニール)、アゼルニジピン(カルブロック)では腎保護効果も期待できる。
d:高齢者で腎機能が元々低下してる場合、ACE阻害薬やARBの投与は更なる低下を引き起こす可能性があるため注意が必要である。その点、Ca拮抗薬では過度な降圧による腎血流低下に注意すれば投与しやすい。(この場合は輸出細動脈に関与しないアムロジピンやニフェジピン(アダラート)のことと考えられる。)
e:主に肝臓で代謝されて効果を消失する。クラリスロマイシンなどのCYP3A4を阻害する物質との併用で過度に血圧が下がる場合があるため注意する。グレープフルーツも腸管でのCYP3A4を阻害するためCa拮抗薬の効果が上昇してしまう。