問題 高血圧:利尿薬

解答:b


a:フロセミド利尿作用は最も強いが、副作用は低K血症である。Kが低下気味でも利尿薬を使いたい場合、Kの低下が少ないトラセミド(ルプラック)がある。

b:○
フロセミド(ラシックス)が6hの作用時間に対してアゾセミド(ダイアート)は24hの利尿作用があるため、慢性疾患の利尿に適する。

c:インダパミド(ナトリックス)含め、サイアザイド系は副作用に血糖上昇効果がある。しかし低用量で耐糖能異常を来さないよう使用できる。糖尿病に禁忌ではない。

d:エサキセレノン(ミネブロ)はステロイド骨格をもたないため、女性化乳房や月経異常の副作用はない。適応は高血圧のみである。

e:フィネレノン(ケレンディア)の適応は2型糖尿病を合併する慢性腎不全のみである。DMによる腎不全の進行を抑制するために服用を続けるため頓服では使用しない。投与開始時はeGFRやK値によって用量を決め、できるだけ20mgに増量して使いたいが、K値によって10mgで維持や休薬して様子を見る。

問題

正しいものを1つ選べ。

a:フロセミドの利尿効果は強く、高K血症の副作用に注意

b:慢性心不全などの慢性疾患に対する利尿はアゾセミド(ダイアート)が適する。

c:インダパミド(ナトリックス)は糖尿病に禁忌である。

d:エサキセレノン(ミネブロ)は女性化乳房の副作用がある。

e: フィネレノン(ケレンディア)は糖尿病患者の浮腫みに頓服で使用する。

フロセミド、アゾセミドはループ利尿薬。ナトリックスはサイアザイド類似薬。ミネブロ、ケレンディアはMR拮抗薬(K保持性利尿薬)。