高齢になるにつれて夜間頻尿の頻度が高くなり
それによる不眠を訴えることもしばしば。
泌尿器的なアプローチをすることはもちろんのこと。
今回は眠剤として適した作用の薬をピックアップ。
夜間頻尿による不眠
状態:昼間の頻尿はなく、夜間頻尿が主体(多尿ではない)。
睡眠中は抗利尿ホルモンの分泌が増え、膀胱の用量が増えるはず。
→睡眠障害の治療により夜間頻尿は改善する。
エスゾピクロン(ルネスタ)
非ベンゾジアゼピン系:超短時間型睡眠薬
ゾルピデム(マイスリー)やアモバン(ゾピクロン)の仲間
- 半減期:5h
→夜間頻尿の中途覚醒に有効
→早朝覚醒を伴う場合は半減期の長いスボレキサント(ベルソムラ)を使用する。
ゾルピデム(マイスリー)、トリアゾラム(ハルシオン)の半減期は3h
- 反面、眠気が持ち越すこともある。
利点
- 服用中の転倒が少ないゾルピデムに比べてもさらに転倒が少ない(ゾルピデムの半分くらい)。
- ゾピクロン(アモバン)に比べて効果が高い。中途覚醒にも期待できる。
- 抗不安や抗うつなどの好ましい効果が多く、依存のリスクを最小限にしたい時に有用である。
副作用
苦味
- 唾液中に分泌されるため苦味を感じることがある(ゾピクロン(アモバン)も)。
明らかに不眠よりも夜間頻尿が先行している場合
ラメルテオン(ロゼレム)
メラトニン受容体刺激薬:効果のピークは服用後1h
- メラトニンは膀胱容量の増加や抗利尿ホルモンの夜間分泌を更新させる。
- 睡眠導入薬というより、リズム異常を改善する。
- 睡眠導入薬というより、スッキリとした自然な目覚めを取り戻す。
利点
- 依存が少なく離脱も容易である。
- アルコールの影響が少ない。
欠点
- 効果発現に数日かかる。
- 安定するまで4週間ほどかかることもある。
体に負担の少ない睡眠補助薬としてまずは1ヶ月、眠りたい時間の1h前に飲んでもらうとよい。