2024年もインフルエンザが流行ってきました。
インフルの治療薬といえば5つの特徴ある薬たち。
基本的なことから論文から引っ張ってきたものまであるので是非活用してください。
c d
- ✕タミフルは罹病期間を成人では23時間、小児では36時間短縮する。
- ✕イナビルは1回のタイミングで終わらせられるが、10歳以上では2キットで8吸入することになる。
- ◯リレンザは1日2回5日間吸入する。インフルの登校禁止期間の発症後5日経過の期間と合わせて、解熱すれば吸入し終わる頃から登校してもいい。
- ◯ゾフルーザはエンドヌクレアーゼ阻害薬である。
- ✕ラピアクタは点滴薬で、経口や経鼻で投与できないくらいぐったりしている状態に使える。
インフルエンザについて
入院
- 0-14歳、70歳以上で多い。
インフルエンザ脳症
- 0-14歳が91%を占める。
オセルタミビル(タミフル)
- 罹病期間を成人では23時間、小児では36時間短縮する。
- 家庭内の感染予防効果も示されている。
- 異常行動との因果関係に明確な結論を出すことは困難とされている。
NA(ノイラミニダーゼ)阻害薬の服用の有無に関わらず発現するため、発熱から少なくとも2日間は転落等の事故防止をする。
- タミフル・イナビル(吸入)・リレンザ(吸入)・ラピアクタ(点滴)がある。
- ゾフルーザのみエンドヌクレアーゼ阻害薬である。
ラニナミビル(イナビル)
- 10歳≦:2キット(40mg)を吸入
- <10歳:1キット(20mg)を吸入
- 1キットでも2キットでも1回のタイミングで終わらすことができるので投与忘れがない。
- 粉の薬をきちんと吸い込むことができる必要がある。(だいたい5歳〜)
- 吸う力があるか試すための吸入キットがある。
メーカーに連絡!うまく吸えれば笛がなるよ。ピー
- タミフルよりも症状が出る期間が短いとされる。
- ウイルスの耐性が問題となったことはない。
ザナミビル(リレンザ)
- プラセボとの比較で症状を1.5日短縮した。
- 1日2回5日間吸入する。
イナビルと比べて、1回の吸入で終わらないことがデメリットとなるが、インフルの登校禁止期間の発症後5日経過の期間と合わせて「解熱すれば、吸入し終わる頃から登校してもいいですよ。」と言えることが患者にとってわかりやすい。
- 吸入器のセットが少し難しい。
セットの方法は今回は省略。説明は薬剤師さんにお任せあれ。
- ウイルスの耐性が問題となったことはない。
バロキサビル(ゾフルーザ)
- エンドヌクレアーゼ阻害薬。
- 年齢と体重で用量が異なる。
12歳≦
80kg≦:4錠(20mg)
<80kg:2錠(20mg)
<12歳
40kg≦:2錠(20mg)
20-40kg:1錠(20mg)
10-20kg:1錠(10mg)
- NA(ノイラミニダーゼ)阻害薬低感受性ウイルスに対しても同薬剤の感受性が保たれており有用である。
- 12歳以上ではタミフルと同等の推奨度である。
- 耐性ウイルスが2.3%現れた年があり頼りすぎには注意が必要。
ペラミビル(ラピアクタ)
- 唯一の点滴薬。
- 経口や経鼻で投与できないくらいぐったりしている状態に使える。
- インフルエンザ脳症ではまず使用される。
ワクチン(注射)
- 第一三共のものは適応年齢が1歳以上
- その他のメーカーは6ヵ月以上
c d
- ✕タミフルは罹病期間を成人では23時間、小児では36時間短縮する。
- ✕イナビルは1回のタイミングで終わらせられるが、10歳以上では2キットで8吸入することになる。
- ◯リレンザは1日2回5日間吸入する。インフルの登校禁止期間の発症後5日経過の期間と合わせて、解熱すれば吸入し終わる頃から登校してもいい。
- ◯ゾフルーザはエンドヌクレアーゼ阻害薬である。
- ✕ラピアクタは点滴薬で、経口や経鼻で投与できないくらいぐったりしている状態に使える。