多汗症の中でも特に腋窩に悩んでる時の治療薬です。
触らずとも手で広げられるエクロックと
ワイプで拭き広げるラピフォート
両剤とも高コリンの副作用に注意して使ってください!
a b
- ✕閉塞隅角緑内障にのみ禁忌となる。
- ✕前立腺肥大症により排尿障害がある場合に禁忌となる。
- ◯抗コリン作用により発汗が抑制されるため、体温が上昇する可能性がある。熱中症に注意。
- ◯エクロックゲルは付属のアプリケーターを使用して直接手で触れずに塗布が可能となる。
- ◯ラピフォートワイプは使い捨ての不織布が個包装されている。1枚を両腋窩に使用する。使用後は必ず手を洗う。
ソフピロニウム(エクロック)
薬理作用
- 抗コリン作用
→閉塞隅角緑内障、前立腺肥大症による排尿障害がある場合に禁忌
用法
- 1日1回腋窩に塗布する。
- 1本20gで14日分
使用方法
- 左右にポンプ1押しずつ使用する。
- 汗をよく拭いてからアプリケーターの上部に1ポンプ分出し、アプリケーターで薬液を腋窩全体に塗り広げる。
- アプリケーターに残った薬液はティッシュで拭き取るか水で洗い流す。
- 手にとって塗らないように注意、手についたら直ぐに水で流す。
グリコピロニウム(ラピフォート)
薬理作用
- 抗コリン作用
→閉塞隅角緑内障、前立腺肥大症による排尿障害がある場合に禁忌。 - 汗腺のM3受容体に結合し、AChの結合を阻害することで制汗作用を発揮する。
→体温が上昇することがある。
用法
- 1日1回、不織布1枚で両腋窩に薬液を塗布する。
使用方法
- 使い切りのワイプ剤。
- 1日1回就寝前に1枚で両脇を拭く。
- 1回分が個包装されており携帯しやすく、塗布後30秒で薬液が乾燥する。
- 腋窩以外には使用できず、薬液が眼に入ると羞明・霧視が現れるため顔には塗布しない。
- 使用後は手で眼に触れず、直ちに手をよく洗う。
エクロックとラピフォート
効果
- ソフピロニウムとグリコピロニウムの有効性の比較試験はない。
副作用の違い
ソフピロニウム(エクロック)
皮膚炎(6%)、紅斑(6%)
グリコピロニウム(ラピフォート)
羞明、散瞳、霧視、ドライアイ、排尿困難、頻尿、口渇、接触皮膚炎、湿疹が1%以上
ワイプを直接手で触らなければいけない分、目に関する副作用が多く生じてるように感じる。
問題
a b
- ✕閉塞隅角緑内障にのみ禁忌となる。
- ✕前立腺肥大症により排尿障害がある場合に禁忌となる。
- ◯抗コリン作用により発汗が抑制されるため、体温が上昇する可能性がある。熱中症に注意。
- ◯エクロックゲルは付属のアプリケーターを使用して直接手で触れずに塗布が可能となる。
- ◯ラピフォートワイプは使い捨ての不織布が個包装されている。1枚を両腋窩に使用する。使用後は必ず手を洗う。