①早朝の血圧は大事な夜間の血圧を反映しています。
・早朝高血圧は睡眠中の血圧が高く、心臓や血管に負担がかかり続けています。
・そのため心筋梗塞や脳卒中のリスクが上がります。
②日中から夜にかけて血圧は下がります(dipper型)。
・にも関わらず血圧が下がらない人(non-dipper型)は臓器障害や心血管イベントのリスクが高くなります。
①寝てる間の血圧を知りたい②朝と夜の血圧の差を知りたいために、朝と夜のどちらでも血圧を測ることが大切です!
正しい血圧の測り方は?
dipper型とnon-dipper型について詳しく!
正しい血圧の測り方
・朝2回、夜2回測定し、平均を取る。
朝
・起きてから1時間以内に行う。
寝てる時の血圧を反映させたいため、食事などの活動をする前に行う
・トイレに行ってから測定する。
寝てる間に溜まった尿を我慢して測定することで血圧が上がります。(5程度上がる)
余計な負荷がない状態の血圧を測定したいため、排尿後に行います。
余計な負荷がない状態の血圧を測定したいため、排尿後に行います。
・1分間安静にした後に測定する。
夜
・1分間安静にした後に測定する。
・飲酒するなら先に血圧を測定する。
アルコールは血圧を変動させるため。
高血圧のタイプ・型
dipper型とnon-dipper型
・正常であれば日中の活動時より夜間の血圧が10-20%低くなる。
・夜の血圧が朝より10-20%低下する(下がる)のがdipper型、10%までの低下(下がらない)がnon-dipper型(夜間高血圧型)である。
・正常血圧者の多くはdipper型
→臓器障害や心血管イベントのリスクが低い。
・non-dipper型は臓器障害や心血管イベントのリスクが高い。
・non-dipper型はDM(糖尿病)やメタボ、CKD(慢性腎臓病)で生じやすいため注意が必要。
・DMやメタボでは食塩感受性が高い(塩分によって血圧が変動しやすい)。
・食塩感受性はCKDに伴って生じやすい。
・食塩感受性はCKDに伴って生じやすい。
・non-dipper型(夜間高血圧)にならないよう作用時間の長い降圧薬の選択が必要。
・カンデサルタンは半日しか作用しない
→1日作用するように改良されたアジルサルタンや、ヒドロクロロチアジドを追加したエカードに変更するとnon-dipper型が減少する。