慢性心不全

【慢性心不全#3】基本の治療薬 ファンタスティック4!

映画のファンタスティック4になぞらえて命名されている心不全の治療薬ファンタスティック4!

慢性心不全であれば投与禁忌さえなければできるだけ早期に投与開始、高用量まで持っていく4つの薬剤になります。

内訳は

  • ACE阻害薬・ARB・エンレスト
  • β遮断薬
  • SGLT2阻害薬
  • MR拮抗薬

詳しくは他の記事も参考にしてみて!

Quiz

慢性心不全の治療薬について、誤っているものを1つ選べ。

  1. 日本のACE阻害薬の最大投与量は海外よりも少ない。
  2. 喘息を合併している慢性心不全にβ遮断薬を投与する場合はカルベジロールが適する。
  3. SGLT2阻害薬はHFpEFに対しても有効性が期待できる。
  4. MR拮抗薬は心不全に適応を持たないものがある。
  5. 浮腫がみられなくなっても少量のループ利尿薬を継続することがある。

b‪

  1. ◯多くのACE阻害薬は海外の臨床データレベルの用量で投与できない。ペリンドプリル(コバシル)だけは最高用量が欧米と同じ。十分な量を処方してしっかり効かせられる。
  2. ✕‬カルベジロールはα遮断による骨格筋血流改善がインスリン抵抗性を改善させるため糖尿病合併例への使用に適する。ビソプロロールはβ1受容体への選択性が高いため気管支喘息合併例に使用できる。
  3. ◯ SGLT2阻害薬はHFrEFだけでなくHFmrEFやHFpEFにも有効性を示し、心不全増悪による入院は減少させる。しかし、心血管死には有意差がないともされている。
  4. ◯MR拮抗薬は薬剤により適応が異なるため注意。
    スピロノラクトン(アルダクトン):高血圧、浮腫(うっ血性心不全含む)、原発性アルドステロン症
    エプレレノン(セララ):高血圧、慢性心不全
    エサキセレノン(ミネブロ):高血圧
    フィネレノン(ケレンディア):2型糖尿病を合併する慢性腎臓病
  5. ◯ 浮腫が見られなくなってもNa利尿によって心臓を楽にさせる目的で、少量のループ利尿薬を継続することがある。

ACE阻害薬・ARB・エンレスト

  • 日本のACE阻害薬は海外よりも低用量で設定されているが、ペリンドプリル(コバシル)だけは最高用量が欧米と同じ。
十分な量を処方してしっかり効かせられる。

β遮断薬

  • β遮断薬は用量依存的に心機能を改善させて、予後の改善に高用量の投与が有用
  • 心機能を低下させて心不全を悪化させうるため投与は少量から少しずつ増量する。
  • 一方で降圧作用により、増量当初にめまいを訴える患者が多い
日本の慢性心不全に対する最大用量は海外の半分以下と少ない。

ビソプロロール

  • 気管支喘息合併例に使用する。
カルベジロールは気管支喘息に禁忌(ビソプロロールは記載なし)

カルベジロール

  • 糖尿病合併例に使用する。
α遮断による骨格筋血流改善がインスリン抵抗性を改善させる。

SGLT2阻害薬

  • 電解質バランスを崩さない、ヘマトクリットを上げるなど、これまでの利尿薬にないメリットがある。
  • HFrEFだけでなくHFmrEFやHFpEFにも有効性を示し、心不全増悪による入院は減少させる心血管死には有意差がない
  • 利尿によって、容量負荷(前負荷)(心臓が収縮する直前に心室にかかる負荷)を落とし、若干血圧も下げることから圧負荷(後負荷)も少し落とす。
    →短期的な効果としては利尿薬と変わらない。

MA拮抗薬

高カリウムには禁忌なので注意!

スピロノラクトン(アルダクトン)
  • 慢性心不全で使用する基本薬。
  • 女性化乳房を起こしやすい。
エプレレノン(セララ)
  • 適応に慢性心不全あり。
  • スピロノラクトンよりは女性化乳房が少ない。

禁忌:CCr 50ml/分未満や、微量Alb・蛋白尿を伴うDM

その他(利尿薬)

  • 基本的にはうっ血の解除に使用するが、浮腫が見られなくなってもNa利尿によって心臓を楽にさせる目的で、少量のループ利尿薬を継続することがある。
Quiz

慢性心不全の治療薬について、誤っているものを1つ選べ。

  1. 日本のACE阻害薬の最大投与量は海外よりも少ない。
  2. 喘息を合併している慢性心不全にβ遮断薬を投与する場合はカルベジロールが適する。
  3. SGLT2阻害薬はHFpEFに対しても有効性が期待できる。
  4. MR拮抗薬は心不全に適応を持たないものがある。
  5. 浮腫がみられなくなっても少量のループ利尿薬を継続することがある。

b‪

  1. ◯多くのACE阻害薬は海外の臨床データレベルの用量で投与できない。ペリンドプリル(コバシル)だけは最高用量が欧米と同じ。十分な量を処方してしっかり効かせられる。
  2. ✕‬カルベジロールはα遮断による骨格筋血流改善がインスリン抵抗性を改善させるため糖尿病合併例への使用に適する。ビソプロロールはβ1受容体への選択性が高いため気管支喘息合併例に使用できる。
  3. ◯ SGLT2阻害薬はHFrEFだけでなくHFmrEFやHFpEFにも有効性を示し、心不全増悪による入院は減少させる。しかし、心血管死には有意差がないともされている。
  4. ◯MR拮抗薬は薬剤により適応が異なるため注意。
    スピロノラクトン(アルダクトン):高血圧、浮腫(うっ血性心不全含む)、原発性アルドステロン症
    エプレレノン(セララ):高血圧、慢性心不全
    エサキセレノン(ミネブロ):高血圧
    フィネレノン(ケレンディア):2型糖尿病を合併する慢性腎臓病
  5. ◯ 浮腫が見られなくなってもNa利尿によって心臓を楽にさせる目的で、少量のループ利尿薬を継続することがある。
PAGE TOP