2019年12月発売のビバンセ。
コロナが流行り出したのが2020年春からで、この時期に発売された薬は新規発売の印象少なく不遇なものが多いです。
ビバンセもその薬の1つで、ADHDの治療薬といったらコンサータ、ストラテラ、インチュニブの3つのイメージから1つ追加してあげてください。
コンサータと似た作用で脳内のドパミンとノルアドレナリンの再吸収を阻害し濃度を増やしてくれます。
コンサータより強く長く効く!副作用が強い!
そんなビバンセの特徴からです。
a b
- 欧米では第一選択の1つ 日本では他の薬が不十分の場合に使用する。
- 6歳から18歳未満で使用開始できる。なお、小児期に一度使い始めていた場合は、そのまま18歳を超えても使用を続けられる。
- 1w投与、さらに4w投与で多動性・衝動性・不注意の3つに効果が確認されている。
- 服用後少なくとも13hまではプラセボとの優位差があった。朝7時に飲めば、学校に着く8:30には効果を示し、夕方帰ってきてからもしばらく効果は続く。
- 体重減少の副作用が高頻度で認められる。十分なカロリー摂取や土日は休薬などの服薬の調節で対応する。
ビバンセ
特徴
- プロドラッグであり、血中で活性体であるd-アンフェタミンとなる。
- 欧米では第一選択の1つ 日本では他の薬が不十分の場合に使用する。
対象年齢
- 6歳から18歳未満で使用開始できる。
成人では使えない。他のADHD治療薬は年齢の上限はない。
- 一度使い始めればそのまま18歳を超えても使用を続けられる。
使用のために管理システムに登録すればよい。
効果
- ベースラインより1w投与、さらに4w投与で多動性・衝動性・不注意の3つに効果があった。
- 投与9w以降も評価が徐々に改善し、長期で効果がみられる。
作用時間
- d-アンフェタミンのTmaxは3-5h
- T1/2は9.65h
血中濃度が緩徐に上昇し、急激な上下がない。
- 服用後1.5hで効果が現れる。
- 服用後少なくとも13hまではプラセボとの優位差があった。
人権を考慮した研究の都合で14h以降のデータがないが、プラセボとの差がなくなるとしたら14h程度と予想される。
- 朝7時に飲めば、学校に着く8:30には効果を示し、夕方帰ってきてからもしばらく効果は続く。
コンサータとの比較
- コンサータより効果が高く、副作用が多い。
比較試験ではビバンセで体重減少は4.5→13.5%、不眠は8.1→14.4%に増加したそう。
- コンサータは夕方に効果の低下がみられるが、ビバンセは作用時間が長く、学校から家に帰ってからも効果がみられる。
副作用
不眠症
- 短期で10%、長期で5%と長期服用で慣れる人も一定数いる。
体重減少
- 短期で14%、長期で25%でみられる。
- 小児は本来は体重が増えていくはずなので注意。
- 十分なカロリー摂取や土日は休薬するなどして対応する。
問題
a b
- 欧米では第一選択の1つ 日本では他の薬が不十分の場合に使用する。
- 6歳から18歳未満で使用開始できる。なお、小児期に一度使い始めていた場合は、そのまま18歳を超えても使用を続けられる。
- 1w投与、さらに4w投与で多動性・衝動性・不注意の3つに効果が確認されている。
- 服用後少なくとも13hまではプラセボとの優位差があった。朝7時に飲めば、学校に着く8:30には効果を示し、夕方帰ってきてからもしばらく効果は続く。
- 体重減少の副作用が高頻度で認められる。十分なカロリー摂取や土日は休薬などの服薬の調節で対応する。