【多汗症＃1】悩むなら治療できる！局所多汗症！

＃多汗症＃腋窩多汗症＃掌蹠多汗症＃原発性局所多汗症

多汗症の有病率は10％とされています。

そのうち腋窩多汗症は約60％です。

患者数の割には病院へいくハードルが高く受診率が低い疾患でもあります。

ただし、局所多汗症として第一選択なのは市販のオドジェルロールです。
病院を受診しなくても治療できることは覚えておきたいところ。

症状

・明らかな原因がないまま、局所的に過剰な発汗が6ヵ月以上ある。

診断

1. 初発が25歳以下
2. 左右対称
3. 睡眠中の発汗停止
4. 1回/w以上の多汗エピソード
5. 家族歴
6. 日常生活に支障
   ーーーのうち2項目以上が当てはまる場合に診断

治療

• 第一選択：10～35％塩化アルミニウム外用(オドジェルロール)
• 塩化アルミニウム外用効果なし
  →A型ボツリヌス毒素(ボトックス:保険適応)の局所療法
• 腋窩に限局するものではエクロックやラピフォートがある。
• 範囲が広いものや外用で治療効果が弱ければ、プロ・バンサイン錠。
• 適応外でカタプレスやグランダキシンも使用できる。

塩化アルミニウム外用(医薬部外品)

• 薬局やネットで買うことができる。

◯効果

• エクリン汗腺やアポクリン汗腺を障害し汗を減らす

オドジェルロール(約2500円)

• 最初は毎日、効果が出てきたら1日おきや1-2回/wで使用する。
• 効果発現に2～3wかかる。

その他(医療用医薬品)

• 医師の診察が必要

プロパンテリン(プロ・バンサイン)錠

• 高コリン作用により、発汗を減らす。
• 唯一多汗症の効能を持つ内服薬。
• 夏場の熱中症に注意する。

クロニジン(カタプレス)・トフィソパム(グランダキシン)

• カタプレスはα2刺激薬で降圧薬の適応を持つ。
• グランダキシンは自律神経を抑制する作用を持ち、自立神経失調症の適応を持つ。
• 両薬剤とも多汗症の適応なし。
• ガイドラインでは推奨とされる。

問題